【対談】プロンテスト×InstaBiz - グローバルコミュニケーションで求められる「自分らしさ」とは


写真左:INTERLINE株式会社 語学事業部 マネジャー 岡本雄樹(InstaBiz岡本)

写真右:株式会社プロンテスト代表 奥村眞知(以下、プロンテスト奥村)



今回はINTERLINE株式会社でオンライン英会話事業を運営されている、InstaBizの岡本 様(以下、敬称略)においでいただきました。岡本様対談に来ていただきましてありがとうございます。よろしくお願いいたします。


目次

1.プロンテストが考える正しい発音について

2.グローバルコミュニケーションに必要な要素とは

3.自分らしさを伝えることの大切さ

4.今回の両社の取り組みについて


1.プロンテストが考える正しい発音について

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学習者の音声データを分析して、適切な指導コメントを提供

発音で大切なことは、「通じる発音」の音響的要素を満たしているか

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InstaBiz岡本:こちらこそありがとうございます。奥村さんは色々な方面で発音のお取り組みをされていてご活躍されていていますね。現在はどんなものに取り組まれているんですか?


プロンテスト奥村:弊社サービスは、英語の発音を分析して指導することに特化した技術で、国立研究開発法人の産業技術総合研究所との共同特許を取得しています。大企業様からの信頼度も高く、今後ご要望に応じて技術力を高めていきたいと思っています。その技術を応用することで、InstaBiz様が提供しているようなスピーキングテストの結果に応じて、発音が弱い方への学習サポートというような展開は考えられますね。


InstaBiz岡本:その技術はいわゆるAIやディープラーニング技術なのでしょうか?また正しい発音を身に着けるためにはどういったトレーニングが必要ですか?


プロンテスト奥村:弊社の技術(プロンテストエンジン)もとても広い意味ではAIの範疇に入るのですが、そこまで複雑な事をやっているわけではなくて、要するに通じる発音の音響的な条件が満たされているかというのをチェックしています。



プロンテストの発音メソッドは、調音器官の使い方です。音を調節する器官、要は唇や下を正しく使い、口の中の状態を音声学上正しいとされている条件を揃えることなんです。ただ1人1人唇の形も違えば、筋肉も違えば、顔の骨格も舌の長さも違います。なので、基本的な調音器官の使い方のロジックをお教えして前提知識を合わせさえすれば、あとは自分で音の調節をしていただくのが弊社のやり方なんです。その上で、プロンテストエンジンを活用して、発音から口の状態を定量的に測り、音声学上で正しいかを判定します。



2.グローバルコミュニケーションに必要な要素とは

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正しい発音を自分で調整してく過程が楽しい

日本人なりに音声学上正しくて、通じる発音を身につければいい

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InstaBiz岡本:正しく発音することはとても大切ですが、海外でしっかりとコミュニケーションするためにはどういった要素が必要なのでしょうか?


プロンテスト奥村:いまは第一言語として英語を話すネイティブスピーカーよりも、第二言語として英語を話すノンネイティブスピーカー人口のほうが多いです。そこで私達が提案したいのは、日本人なりに音声学上正しくて、通じる発音を身に着ければいいいうことです。前述したように弊社では通じる音響的条件を重要視しているため、無理やりアメリカ人の発音に近づける必要はないです。


基本形は必要なんですけど、無理くり自分の骨格や体のつくり方を曲げてまで近しい音を出すのではなく、自分で調節ができるロジックを手に入れるということが重要な特徴の一つなんです。それが一番大事。なによりそれでは楽しく長くトレーニングは続けられません。


InstaBiz岡本:楽しくできるのかは本当に大切ですね。たしかになにかの形にきっかりはめ込むよりは自分で工夫できるようになるほうが自由度も高く、自分にあったものを見つけていけますね。苦しむことなく楽しみながら、自分の音を調整できて、結果として発音がきれいになっていく過程が楽しい。


プロンテスト奥村:そうなんです。ピアノでいえば基本形として音符の読み方を知っていたほうがいいですが、自分らしい音が作れるのか、音色として自分で工夫できるともっと楽しくなります。自分らしい、日本人なら日本人としての音色。



3.自分らしさを伝えることの大切さ

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英語でなにを伝えたいのか、「自分らしさ」を大切に

多様な考え方が尊重される時代に必要なスキル

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プロンテスト奥村:「自分らしさ」は、発音においても大切だと思っています。これはよくお伝えする音響音声学の先生のお話なのですが、日本人の音、日本人の英語であるということを全部消してしまわない方が、実は国際社会でアイデンティティーとして守れるということです。日本人がネイティブスピーカーと同じようにしゃべっちゃうと、ちょっとつまらなかったりするとおっしゃってました。確かにそうで、とても通じる英語なんだけど、どこか日本人らしい英語の発音というのが、我々が目指すべき英語の発音なのかなと思います。その観点でいえば、InstaBiz様の英語に対するお考えとも共通する点がありますね。



InstaBiz岡本:正しい発音も正しい文法ももちろん必要ですが、やはり結局自分でどういう英語を話したいのかというところが重要なのではないかと弊社でも考えています。自分が伝えたいことを、自分なりの文章で発信できるようになること、それが本来の英語学習の目的なので、弊社でも伝えるために必要な「グローバル思考力」や「発信力」を重要視しています。



英会話で意見交換する機会をできるだけ増やして、自分はどう思っていて、相手はどんな考え方があって、それを理解し合えることが関係を構築していくためには必要です。基本として英語の文型はあるけれども、しっかりと自分なりにアレンジして言えるようになっていただきたいというのは、両社での共通認識ですね。


プロンテスト奥村:インスタビズ様のサービスで、そういった発信力とか、自分の考えたことをちゃんと伝えられるようにするというところは、カリキュラム的に工夫されているところはあったりしますか?


InstaBiz岡本様:弊社は「講師担任制」「固定受講制度」を特徴としたオンライン英会話サービスを提供しています。また語学力の向上はもちろんですが、グローバル思考力を鍛えること、学習の習慣化を身につけることを目的としています。InstaBiz Daily News教材は最新のニュースや時事問題を取り扱っており、担任講師とディスカッションしながら議論を深めていき、自分がどういった考え方をしているのかを再認識できる機会を提供しています。


プロンテスト奥村:「講師担任制」というところをうまく活かしていますね。


InstaBiz岡本:そうですね、単純な内容について英語で質問するだけだったら、レッスンごとに講師が替わってもいいと思うんです。「お寿司はどうして好きなの?」「どうやって食べているの?」はだれでもできます。でも、講師側も受講者様のバックグラウンドやひととなりを熟知していれば、表面的な質問だけでなく、英語でもっと議論を深めていくことができます。


プロンテスト奥村:日本人は自分の考え方をうまく伝えることを苦手だと考える人が多いです。みんな素晴らしい才能があって、いい考え方があって、日本にはこんないいところがある、ともっとアピール上手になれたらいいですね。多様な考え方があって、それが尊重される時代において、自らの考えを伝えていくスキルはとても大切です。



4.今回の両社の取り組みについて

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レッスンはインプットではなく、自分の実力を発揮する場

両者が相互的にサポートすることで、サポートできる幅が広がる

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InstaBiz岡本:今回、プロンテスト様とお話の機会をいただき、両社の英会話やコミュニケーションに対する考えが本当に一致していると感じました。それが今回の取り組みにつながりました。InstaBizでは自分の考え方を簡潔に伝えるスキルが必要であり、それを適切に判定するツールとしてアプリでいつでも英会話力を判定できるInstaBiz Speaking Testを提供しています。録音したデータはあとで自分で聞き直すことができ、復習にお役立ていただけます。


プロンテスト 奥村:弊社のアプリも、自分の音声を録音して、前後で聞き比べて伸びを実感するというのを重視しています。英語学習って「ここでおしまい!」というのがなくて、末永いお付き合いが必要な科目です。だから定期的に振り返りが必要ですし、英語力を維持するために、スピーキングテストや発音の試験も含めて、定量的に測ることはとても大事だと思っています。


自分がどれだけトレーニングをしたのかは会話力にも表れます。本来、英会話スクールの役割というのは、そこで勉強するというより自分の実力を発揮するところであり、上達を実感するところだと思ってもらったほうがいいんですよね。せっかくの貴重なレッスン時間を、先生から講義を受けたり新しい単語を習ったりするのは、本当はもったいない。